アート思考からアプリ開発

iOSアプリを作っています。
仕事ではなく、趣味。
自分が作ったアプリを普段持ち歩いているスマートフォンで動かしたい。

最近、デザイン思考とアート思考という言葉を耳にする機会が増えました。
私の理解では、デザイン思考とは「他人基準・課題解決」、アート思考とは「自分基準・自己表現」です。
私がアプリを作るのは「自分が作ったアプリを普段持ち歩いているスマートフォンで動かしたい」が動機ですので、デザイン思考ではありません。どちらかと言うと、アート思考ということになるのでしょう。

教育の場に身を置いていると、協働といった言葉が流行っていて、これは「他人基準・課題解決」ですので、教育現場でもデザイン思考という言葉はよく聞かれます。
勤務校でも「総合的な探究の時間」はデザイン思考をベースにしています。

一方で、アート思考は「自分基準・自己表現」ですので、協働といった言葉が流行っている教育現場では、アート思考という言葉はあまり耳にすることはありません。
アート思考は、独りよがりで自己満足に陥りやすく、残念ながら他人にあまり理解されません。

こんなことを考えていたら、山口周氏の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~』が目に入りました。

VUCAの時代です。
価値観の定まらない時代だからこそ、自らの内の真・善・美といった確実な物差しに従って行動していくことが必要です。
自らの内に真・善・美という確実な物差しを作っていく。
これが「美意識」を鍛える理由なのでしょう。

面白い本でした。
感銘を受けて、自分もアート的なことに取り組んでみたいと思いました。
iOSアプリにはカテゴリーがありますが、「グラフィック/デザイン」のカテゴリーでアプリを作ってみることにしました。
そこで、作ったアプリが「漢示」
漢字のデザイン性に注目したアプリです。
有用性の欠片もないアプリなので、以下のメモを添えました。

This app extracts kanji characters from Japanese sentences. Since kanji are ideographic characters, they can convey meaning even on their own. In Japan, kanji are sometimes considered a form of art, with a culture of appreciating their aesthetic and design aspects.
このアプリは、日本語の文章から漢字を抽出します。漢字は表意文字であり、それ自体で意味を伝えることができます。日本では、漢字は時に一種の芸術と見なされ、その美しさやデザインを鑑賞する文化もあります。

日本で暮らしていると漢字だけの文章をみる機会はなかなかありません。
アプリ開発を通して、漢字のデザイン性、そして漢字の集合のデザイン性を再認識しました。

Apple Services Performance Partnerとして1曲紹介。
アート思考からアプリ開発
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